世界に羽ばたいたBTS
そのマーケティング方法はどういったものなのか気になりました。
今回はBTSのマーケティングについて見ていきます!
本記事では、以下の方向けにご紹介していきます。
- 音楽好きな人
- K-POPが好きな人
- マーケティングを勉強している人
J-POPのマーケティングについて気になる方は、YOASOBIにフォーカスをして記事にしていますのでこちらをチェックして下さい!
BTSについて
2013年6月にデビューした韓国出身の7人組ボーイズグループです。
グループ名「防弾少年団」には、『10代・20代に向けられる社会的偏見や抑圧を防ぎ、自分たちの音楽を守り抜く』という意味が込められています。
2017年からは世界進出を視野に入れ、防弾少年団のローマ字表記の略称で英語圏向けの名称であった「BTS」を通称として用いるようになりました。そして、『現実に安住することなく、夢に向かって絶えず成長していく青春』という意味を込めて、BTSを「Beyond The Scene」と定義つけました。
BTSのファンのことを「ARMY」と呼び、その由来は2つあります。
1つ目は、防弾少年団の名前の中にある「防弾(チョッキ)」が関係しています。軍隊と防弾チョッキが常に共にあることから、ファンと防弾少年団(BTS)はいつも一緒にいるという意味が込められています。
2つ目は、「Adorable Representative M.C for Youth」(若者を代表する魅力的なMC)の頭文字を合わせたものです。
2014年6月に「NO MORE DREAM -Japanese Ver.-」で日本でもデビューをしました。2015年6月にリリースされた日本での4thシングル「FOR YOU」で初のオリコンウィークリーランキング第1位を獲得しました。韓国や日本のみならず世界でも人気を集め、2018年8月から2019年2月にかけては世界15都市で32公演に及ぶワールドツアーを開催しました。2020年1月には第62回グラミー賞の授賞式に出席し、韓国アーティストとして初のパフォーマンスを披露し、同年8月に配信リリースした「Dynamite」は「Billboard Hot 100」で第1位を獲得するなど、その人気は世界を席巻しています。
BTSの人気の曲BEST3
第3位 ON
2020年2月21日にリリースされた韓国4thアルバム「MAP OF THE SOUL :7」のリード曲で、デビューから7年を経たBTSが、アーティストとしての召命と心構えをパワフルなエネルギーと真心を込めて歌った曲です。MVは、2020年2月28日に解禁され、公開からわずか65分で1000万回再生を突破しました。他にも、公開直後にTwitter世界トレンド第1位を獲得するなど全世界から大きな関心を集めました。
第2位 Boy with Luv(feat.Halsey)
2019年4月12日にリリースされた韓国6枚目のミニアルバム「MAP OF THE SOUL:PERSONA」のリードトラックです。アメリカで絶大な人気を誇る女性シンガーソングライター Halsey(ホールジー)をゲストに迎え、アジアのみならず欧米でも存在感を示した楽曲です。MVでは、当時「24時間で最も視聴されたYouTubeビデオ」「24時間で最も視聴されたYouTubeミュージック・ビデオ」「24時間で最も視聴されたK-POPグループによるYouTubeミュージック・ビデオ」の3つのギネス世界記録を達成しました。
第1位 Dynamite
2020年8月21日に新デジタルシングルとして全世界同時リリースし、公開後3時間でYouTubeの視聴回数は3000万回を超え、圧倒的な人気を証明した1曲です。明るくオシャレなディスコポップなリズムが特徴で、ミュージシャンの”David Stewart”、”Jessica Agombar”が作詞・作曲に参加した英語曲です。MVはメンバーのカリスマ性が感じられる歌声やダンス、メンバー同士の絡みなど素の部分も垣間見れる映像です。
BTSマーケティング
BTSは、欧米のHIP HOPやR&B、EDMを韓国のポップカルチャーと合わせ、洗練させ、展開しています。また、カラフルなファッションや、英語を多用した歌詞は韓国だけではなく、海外を意識したものになっています。さらに、YouTubeやTwitterなどのインターネットフォームを活用し、海外へ音楽を展開するビジネスモデルを確立しました。
このビジネスモデルを紐解いていきます。
シンクロダンス
K-POPグループがよく取り入れているシンクロダンスを得意としているのがBTSです。シンクロダンスのエキスパートと呼ばれるソン・ソンドゥクが振り付けを担当しており、1曲に数ヶ月の練習時間を費やしてクオリティを追求するそうです。
また、アメリカで人気のダンスジャンルであるクランプの要素を取り入れて、BTSにしか踊れないパワフルかつ、滑らかな動きで魅了します。そこがダンスの本場アメリカでも注目されている理由でもあります。
クランプの要素を取り入れている例で「Not Today」があります。クランプはアメリカのロサンゼルスの中でも治安の悪いサウスセントラルで生まれたダンスで、「厳しい環境を生き抜くための手段として生み出された踊り」と言われています。足を踏ん張ったり、口を抑えたりという特徴的な動きがありますが、クランプが腕を振り下ろす動きが多いのに対して、「Not Today」では逆に腕を振り上げる動きが多いです。ただ、クランプを取り入れるだけでなく、クランプをベースにアレンジしています。
メッセージ性の強い歌詞
今世界で起きている社会に対する思いや若者の心の葛藤、パーソナルな問題も歌詞に込めています。孤独をテーマにしている曲も多く、ネガティブなテーマではありますが、BTSはこれらの問題に背を向けず、音楽を通してその感情を素直に表現しています。
また、BTSは2017年より「LOVE MYSELF(私自身をまず愛そう)」というキャンペーンを通じて、UNICEFの「ENDviolence(暴力をなくそう)」キャンペーンをサポートしています。さらに、2018年9月24日にニューヨークの国連本部で、世界中の若者たちに向けて、「自分自身を語ろう」というメッセージを送りました(スピーチ全文はこちらから)。自分らしさを大事にし、自分自身を愛することの大切さを教えてくれるメッセージは、LGBTや人種差別などの問題が社会的に取り上げられるアメリカの雰囲気とも合っていたのではないでしょうか。これらの取り組みが結果として、世界中の人々の共感を得られたのだと思います。
「IDOL」という楽曲の中には、”You can’t stop me lovin’ myself”や”I love myself”など「自分自身を愛す」というメッセージが込められていたり、MVではカラフルな演出でLGBT運動を感じます。
SNSの活用
TwitterやYouTube、V LIVE(ライブ配信アプリ)など、様々なSNSプラットフォームを巧みに活用し、世界中のファンと繋がってきました。
Twitterでは、日々の出来事やメンバーのオフショット、動画などを頻繁に投稿し、素顔が垣間見られるプラットフォームとして3000万以上のフォロワーがいます。
YouTubeでは、「BANGTAN TV」というチャンネルを立ち上げて、リハーサル風景や楽屋裏など普段見ることができない姿を公開しています。2021年5月31日時点でチャンネル登録者数は、5090万人います。
V LIVEでは、ライブの滞在先のホテルや賞を獲得した直後にライブ配信を行うなど、このようにSNSを通して常にBTSを近くで感じることができ、ファンの心を鷲掴みにしています。
人気のあるアーティストとコラボ
Steve Aoki、Halsey、Lauv、Nicky Minajなど、今アメリカでも売れているアーティストとコラボをしています。それによって、アメリカでの影響力が上がり、グローバルへの影響力も上がります。
また、今後アメリカでの白人の人口割合が減少し、ヒスパニックや黒人、アジア系の人口割合が増加していくと予想されます。

このような傾向の中で、Becky Gとのコラボはヒスパニックのリスナーを獲得するマーケティングであると考えられます。
この「Chicken Noodle Soup(feat. Becky G)」という楽曲は、2006年にリリースされたYoung BとWebstarによる楽曲「Chicken Noodle Soup ft. AG aka The Voice of Harlem」をサンプリングしたものです。なので、黒人カルチャーに対するオマージュでもあるため、黒人のリスナーも意識していると思います。
まとめ
- BTSについて
- BTSの人気の曲BEST3
- BTSのマーケティング戦略
以上のことについて分析していきました。BTSはダンスや楽曲、人間性だけではなく、人種の割合や社会問題など米国市場、世界市場をしっかり分析しているマーケティングとの掛け算により、韓国から羽ばたいて世界で注目を浴びていることが判明しました。
日本の音楽は、国内向けなので英語を多用した楽曲はあまり多くなく、自分の伝えたいことをきちんと英語で伝えられる人も多くはありません。なので、ただBTSと同じマーケティングをそのまま取り入れても、海外の人が共感できる楽曲やメッセージを伝えることは難しいと思います。
そういった観点から、BTSのマーケティング方法をお手本に、日本バージョンのマーケティング方法を見つけていくべきだと考えました。
今後もエンディでは、日本の音楽市場に合ったマーケティング方法を探していきます。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。次回もお楽しみにしていてください!
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