
オリコンチャートの常連である「King Gnu」
なぜ人気があるのか気になりました。
今回は、King Gnuを深掘りしていきたいと思います!
本記事では、以下の方向けにご紹介していきます。
- 音楽好きな人
- King Gnuが好きな人
- マーケティングを勉強している人
King Gnuとは
King Gnuが結成する前に、東京藝術大学出身のクリエイター・常田大希が2015年にSrv.Vinciという名前で活動を開始しました。
常田大希(Gt.Vo.)、勢喜遊(Drs.Sampler)、新井和輝(Ba.)、井口理(Vo.Key.)の4人体制になったのちに、2017年4月にバンド名をSrv.VinciからKing Gnuに改名しました。
2017年10月に1stアルバム「Tokyo Rendez-Vous」を発表し、2018年1月に初のワンマンライブを開催しました。2018年7月には配信シングル「Flash!!」をリリースし、さらに、テレビアニメ「BANANA FISH」のエンディングテーマ「Prayer X」を提供しました。
2019年1月にメジャーデビューアルバム「Sympa」をリリースし、2019年2月には日本テレビ系土曜ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」主題歌『白日』を配信リリースしました。この曲が2019年最大級のロングヒットを記録しています。


ジャンルのボーダーレス化
King Gnuの音楽スタイルは、”トーキョー・ニュー・ミクスチャー”というスタイルです。
一体、”トーキョー・ニュー・ミクスチャー”とは何?
と思う人も多いと思います。
クラシックの素養を持った常田さん、ブラックミュージックやジャズなどに精通している新井さん、ファンクやラテンなどを好む勢喜さん、昭和歌謡やフォークなどに触れていた井口さん。このように、メンバーそれぞれが多方面の音楽から影響を受け、そこから新たな音楽を作り上げたことから、自分たちの音楽を”トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル”と称しているそうです。和洋折衷、なんでもありの東京という街に住み、東京発の新しい音楽を作り上げました。
それぞれの異なる音楽的志向や個々の演奏テクニック、独創的なセンスが絡み合うKing Gnuの楽曲は、世界的にジャンルのボーダーレス化が進んでいる時代にしっかりリンクしています。
ジャンルのボーダーレス化により、幅広い層に響く音楽を届けることができます。

洋楽を目指すのではなく、邦楽をやる
King Gnuと他のミュージシャンとの違いは、洋楽をやろうとしているかいないかです。
常田さんは「同じシーンにいる同世代のミュージシャンは洋楽をやろうとしている。でも、俺たちは邦楽をやろうとしていて、まずその姿勢が違う。日本で活動するということは、日本人がたくさん聴いてくれるわけで、その人達の心に深く届けるなら、当たり前だと思う。オアシスが地元イギリスでライブやフェスをやると、「Live Forever」という曲で大合唱が起こるんです。あれは彼らが母国語の英語で、境遇を歌うことで共鳴し合って生まれるものだと思う。俺たちは日本でKing Gnuの曲で、大合唱を起こしたいと思っています」と言っています。
このように、日本でやるには日本人に合う音楽を届けたいという思いがあるそうです。
勢喜さんも「どこかの記事で、俺たちの音楽のことを”流行ガン無視”という感じのことを書いてくれていて、これは大希が言った「洋楽をやろうとしているバンドが多い中で邦楽をやっている」ということだと思います。今のシーンにはいないタイプだと思う」と言っています。
King Gnuは、他のバンドとは目指しているところが違うことがわかります。

ブラックミュージックを彷彿とさせる音楽
King Gnuの曲は、洋楽の雰囲気を感じますが、どこか聴きやすい楽曲が多いと思います。
まず、King Gnuから感じる洋楽の要素は「ブラックミュージック」です。
常田さんはあるインタビューで「ビートはヒップホップとかR&Bとかブラックミュージックがベースになっています。」と言っています。
さらに、一番得意なジャンルはという質問に対して「ブラックミュージックとロック」と答えています。
このような言葉から、King Gnuがブラックミュージックをもとに創られていることが想像できます。

しかし、ブラックミュージックをもとに創られている楽曲に対して日本人の私たちが聴きやすいと感じるのは不思議に思いませんか??
実は、昔からブラックミュージックと邦楽は相性が良いんです!
邦楽×ブラックミュージック
松任谷由実
ユーミンの愛称で親しまれ、各時代ごとに数多くの名曲を生み出してきた、日本を代表する女性シンガーソングライターもブラックミュージックの影響を受けている方です。
ジャニーズ
ジャニーズもアメリカのエンターテインメント産業に強い影響を受けています。
70年代〜80年代にはソウルやディスコ(田原俊彦、近藤真彦)、90年代〜2000年代にはR&Bやヒップホップ(SMAP、嵐)を通っている楽曲があります。
このように以前からブラックミュージックの影響を受けた楽曲が多く存在しており、ブラックミュージックと邦楽は相性が良いことがわかります。
邦楽のコード進行を用いる
King Gnuの楽曲に戻ります。
ポピュラーソングは「緊張→緩和(不安定→安定)」が基本的な構造です。この構造をKing Gnuは使用しています。
大ヒット曲「白日」のコード進行にも、「G#→C#(ドミナントモーション)」「F7→A#m(セカンダリー・ドミナント・モーション)」「A#7→D#m(セカンダリー・ドミナント・モーション)」といった「緊張→緩和」の構造があります。
欧米のポップ・マーケットにおいては、ヒップホップ的なループ感覚の強い、コード進行感の弱い音楽が流行っていますが、現在の日本の大衆音楽文化においては、コード進行の強い音楽が受け入れられやすいです。
また、King Gnuの楽曲の「Aメロ→Bメロ→サビ」や最後のサビの前で転調する特徴は、J-POPの常套手段です。
King Gnuの楽曲は、邦楽に馴染みやすいブラックミュージックのリズム感覚とサウンドを取り入れていますが、実は”THE 邦楽”であることがわかります。

まとめ
今回は、King Gnuがなぜ人気になったのかを分析していきました。
- King Gnu独自にジャンル「トーキョー・ニュー・ミクスチャー」
- 洋楽を目指すのではなく、邦楽を目指す
- ブラックミュージック
- 邦楽のコード進行
以上がKing Gnuが人気になった理由のキーワードになります。
洋楽を目指すのではなく、邦楽をやるというKing Gnu。
だからこそ日本でヒットソングを量産するために、分析を重ねているのではないでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。次回もお楽しみにしていてください!
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